2017/12/16 岡山心理学会第65回大会開催!

第65回大会開催の記念の意味もこめて,ロシアで“繁栄”や“幸運”の象徴として親しまれているマトリョーシカが,岡山の気配をまとって登場した本大会のプログラム冊子の表紙。本学科・水子副学科長のデザインです!インパクトと愛嬌で学会に華を添えていました。

 今年で第65回という歴史をもつ「岡山心理学会」が本学で開催されました。

 岡山心理学会は,主に岡山県内の「心理学」の研究者が分野の垣根を越え,初学者もベテランも“気軽に”議論ができる学会として発足し,年々裾野を広げながら,そのスタイルは多くの先生方によって今日まで受け継がれています。詳しくは学会HPをご覧ください。

岡山心理学会ホームページ 

岡山心理学会第65回大会ホームページ 

 寒風のなか,県内の様々な大学や機関からの多くの研究者の方々がお越しになり,本学臨床心理学科からも,学部生・大学院生・卒業生・教員の研究発表がありました。初めて研究発表をする学部生は緊張の面持ちでしたが,いざ質問を受けると手に汗をにぎりながらしっかり研究内容について説明をしていました。ポスター発表会場はたちまち活気と熱気に包まれていました。

 本学開催ということで多くの学部生が参加。皆,普段講義を受けている教員の研究にも興味深々…

 

 学会恒例の記念講演として,本大会では「新国家資格・公認心理師に求められる役割」についてのシンポジウムが行われました。

 養成に携わる大学・医療現場・教育現場からの意見があり,公認心理師資格については,まだ制度が動き始めたばかりですが,多くの現場ではこれまで以上に心理職への期待が寄せられていること,これから“心理学がどのように社会で活用できるのか”を研究・臨床それぞれの立場からわかりやすく発信・実践していかなくてはならないということが話されました。

 シンポジウムにも多くの方のご参加があり,学生からも質問が出るなど,参加者の方々の関心の高さが窺えました。

 

 

 本大会のしめくくりには喜ばしいニュースが!

 一定の要件(35歳未満,または大学院在学中もしくは修了・退学後5年以内)を満たす研究者の発表うち,特に優秀な発表2題に贈られる岡山心理学会大会発表奨励賞を,本学大学院臨床心理学専攻修士課程2年の定守加奈子さんが受賞いたしました!研究発表の題目は「嘘行為に対する幼児の善悪判断」です。幼児の行動や心の動きをていねいに抽出した点などが高く評価されました。修士論文の提出は,来年の年明けですが,大きな追い風となったことと思います。

     論 題  嘘行為に対する幼児の善悪判断

     発表者  定守加奈子(川崎医療福祉大学大学院)

          武井祐子(川崎医療福祉大学)

          寺崎正治(川崎医療福祉大学)

          門田昌子(倉敷市立短期大学保育学科)

          竹内いつ子(川崎医療福祉大学)

 

 準備委員となった教員は半年以上前から準備を重ねてきた学会大会でしたが,心理学を介してさまざまな年代の色々な領域の方々とのつながりを感じ,学びの刺激を受け,あっという間に駆け抜けた1日でした。