2017/03/15 清心女子高校との高大連携講座「学習発表会」

 本学はすぐ近くにある私立ノートルダム清心学園・清心女子高等学校との間で、10年余り前から高大連携講座を開講し、本学教員が高校に出向く形での授業を1年間実施しています。2016年度の講座の「学習発表会」が3月15日に開かれました。

 この高大連携講座は、もともと医療福祉マネジメント学部が担当していましたが、2年前から、本学の全学科が原則2回ずつ講座を担当し、医療福祉の内容を幅広くカバーするものになっています。臨床心理学科からも、5月に2名の教員が心理学の基礎と応用(臨床)の講座を担当していました。

 高校生は今年24人が受講しており、発表会では4人ずつ計6グループに分かれて、それぞれ受講した分野(看護、心理、秘書など)に関わるプレゼンテーションをしていました。本学は12学科ありますので“当たらない”分野もあるのですが……昨年・今年と続けて、心理学を選んでくれたグループがありました!

 写真は、「私たちに関わる心理学」と題して発表してくれたグループの様子です(高校の先生に許可を得てご紹介します)。講義では直接に扱ってはいなかったのですが、自分たちで丁寧に調べ、自己呈示行動の一種である「セルフ・ハンディキャッピング」や、感情の錯誤帰属による現象として知られる「吊り橋効果」、消費者心理に属する「端数価格」(98円、980円などという大台割れ価格をつけた方がお得感が出てよく売れる現象)などについて、わかりやすいイラストとともに説明してくれていました。

 心理学に興味をもってくれたことを、講座を担当した教員の1人として、とても嬉しく思いました。このような入口から、さらに心理学の奥深さとそれを学ぶ意義について実感し、将来の職業を含む社会人としての生活にも、直接間接に役立ててくれたらと思いました。