教職員コラム お題「今,熱中していること」齊藤 由美

 臨床心理学科の齊藤です。

 今回のコラムのお題は「今、熱中していること」ということですが、私は「ずっと熱中していること」、「ちょっと前から熱中していること」「ごくごく最近熱中していること」の3点についてお話させていただきたいと思います。(少しお題を無視していますが…。)

 まずは「ずっと熱中していること」です。それは「仏像に会いに行くこと」です。中学生の時に、修学旅行で京都の三十三間堂に行き、そこで一瞬にして仏像に心を奪われてしまいました。それから20年以上経過した今でも、私の心は仏像に奪われたままです。私の心を奪い続ける仏像の魅力はたくさんあります。例えば、(仏像によって異なりますが)何百年も前から、同じ場所に存在し、時代の移り変わりを見てきた存在が、今自分の目の前にいるという不思議さ、同じ種類の仏像であっても、作者や時代によってその姿(体形や表情など)が異なることので、仏像の姿を通して、作られた時代に思いをはせることができること、表情も含む仏像から感じるものは、その時の自分の心の状態によって異なることなどです。かなり主観的な意見ですが、みなさんに仏像の魅力が少しでも伝わったでしょうか?仏像に会いに行きたいと少しでも思っていただけたでしょうか?

 ちなみに私は「仏像に会いに行く」時には必ず一人で行きます。それは、自分のペースでじっくりと会いたいからです。近づいたり、遠ざかったりしながら、時間をかけて会います。「なんだこの人!?」という周囲からの視線を一瞬感じますが、それよりも仏像と会う時間のほうが私には大切なのです。そんなことをしていると、良いこともあります。「この仏像はね…」とお寺の関係者の方などが声をかけて下さり、丁寧な説明をしてくださることがあるのです。説明をしていただいたおかげで、私は仏像への想いをより深めることができます。

 全国にはたくさんの仏像があります。私にはとても好きな仏像があり、なるべく年に1回は会いに行くようにしています。また、「会いたいな」と思う仏像をリストアップし、「いつ、会いに行けるかな」とワクワクしながら日々過ごしています。ちなみに写真は、私が会いに行きたかった仏像(石仏ですが)の1つである大分県の国東半島にある「熊野摩崖仏(不動明王)」です。高さ8メートルもあります。不動明王は憤怒の形相と言われているのですが、いかがでしょうか?みなさんには、どんな表情に見えますか?

 次に「ちょっと前から熱中していること」です。それは「ヨガ」です。私は運動が苦手なのですが、「やっぱりちょっと体を動かさないとなぁ…」と思っていたところ、ヨガの「無料体験・入会キャンペーン」のチラシが目にとまりました。「これだ!!」と思い、無料体験に行き、昨年の7月に入会し、今も定期的に通っています。1時間のヨガを通して、自身の身体と向き合うことで、「最近、ちょっと力が入りすぎているな」とか「最近は、いろんな意味でバランスがとれているかな」とか感じることができます。時には辛いポーズもあるのですが、「運動は苦手だけど、体を動かしたい」という人にはお勧めです。

 最後に「ごくごく最近熱中していること」です。それは「けん玉」です。旅行で行った温泉旅館のお部屋にたまたま「けん玉」が置いてあり、やってみたら「ちょっと出来た!」ことがきっかけです。(私はどうやら調子に乗りやすいようです。)旅行から帰って来てから、さっそく「けん玉」を買い、家で練習をしています。が、なかなか上達しません。それを見ていた家族が、「なんで出来ないん?ほら!」と簡単にやって見せた時の悔しさといったら…。

いつか「すごい!」と言わせてやると、黙々と練習をしています。ただ…「けん玉」の玉が手の甲に当たり、アザがいくつも出来てしまうときがあるのがちょっと辛いところです。その辛さを乗り越え、上達をして、いつか「けん玉検定」を受け、級→段を取ることが目標です。もし、「けん玉」の段位を取ることができたら、どこかで披露したいと思います。

 以上が、私が「ずっと熱中していること」、「ちょっと前から熱中していること」、「ごくごく最近熱中していること」です。文章にしてみると、やっぱり「ずっと熱中していること」は思い入れが違うなと改めて感じました。

 長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

齊藤由美