2016/5/10 将来,どんな仕事に就こうかなあ…

 

 臨床心理学科では、3年次生を対象に臨床心理学演習(通称ゼミ)の時間を活用して、毎月1回、卒後の希望進路を見据えた準備を推し進めるための「キャリア教育」を実施しています。

 

 本日は、本学就職課の職員の方に「履歴書・エントリーシートを書くために」と題してお話いただきました。履歴書やエントリーシートには、自己PRを記載する欄があります。「自分のことだから楽勝、楽勝」と思ってしまいますが、改めて文章で書くとなると「あれ?何を書けばいいんだろう…」と頭を抱えてしまいます。「自分のことは自分が一番よく知っている」というのは幻想だと思った方がいいですね。将来、どんな仕事に就き、どんな生き方をしたいかを考えるためには、自分の価値観や持ち味といったことを自分自身がしっかりと把握しておく必要があります。そのための具体的な方法についてワークも交えながら学び、自分の姿を見つめる時間となりました。

 ここで、私から1つだけアドバイスです。「ゆく河の流れは絶えずして,しかももとの水にあらず…」方丈記にある有名な一節ですね。一見すると、長年変わっていないように見える河の流れも、そこを流れている水は刻々と入れ替わっています。人間も同じで、昨日のあなたと今日のあなたは,表面的には同じでも、その中身(細胞も含めて)は変化し続けています。「自分」というものを静止画のように理解するのではなく、流れる河のように理解するよう努めてみてください。「明日はどんな自分になるのだろう」と少しだけワクワクしませんか。