教職員コラム お題「私が学生時代に大切にしたこと」新谷卓也

動物2

 「うっかり」や「つい…」やってしまったことが原因で後悔するという経験を多くしてきました。そのためいつ頃からか,○○したら(してしまったら)どのようなことが生じ,その時どのような対処が必要になるかをあらかじめ考えるようになりました。これは大学生の僕にとっては大切なことでした。

 レポートの提出を例として挙げます。提出日の朝までにレポートが完成していたことなどこれまでありません。もちろん提出しなければ単位を認めてもらえません。ここで事前に何も考えていなかった場合は,ただただ慌てることでしょう。しかし,あらかじめレポートが出せなかった場合に生じる事態(=単位を認めてもらうことができない)と,それを回避するための対処を考えていた場合は違います。慌てることなくその対処法を実行すればよいのです。また行動に移せないだけで,レポートを書かなければならないということは常に頭の片隅には残っています。どのように書き進めようか考えれば,当日の行動も捗ります。

 このコラムにも締切がありました。学科の先生が3週間前に締切を教えて下さっていました。それにもかかわらず締切を過ぎてしまいました。今まさに対処しているところです(担当の先生方すみません)。

 さて,レポートは当日の朝に始めればよいということをお伝えしたかったわけではありません。自分の行動が原因でよくないことが生じるであろう場合に,どのような対処が取れるか考え,いざ起こってしまったら,慌てず対処するということは,これから求められるスキルのひとつだと思います。そのため今回紹介させていただくことにしました。

新谷卓也