2016/1/14 犯罪被害についての特別講義をおこないました

1月14日2 1月14日

 1月14日、2年生の必修科目「臨床心理学総論Ⅱ」において、昨年度に引き続き、岡山県警察の重点事業「次代を担う大学生等対象の遺族講演事業」との提携のもと、殺人事件に家族が巻き込まれた現実について、「娘を殺されて」というテーマで特別講義をいただきました。 

 講師の荻野美奈子先生は、大学の卒業間近に事件に巻き込まれたご長女の生い立ちからお話をしてくださいましたので、日常の中に突然生じる事件の身近さと痛ましさに、教室中が息を飲んで聞き入りました。現地の警察から娘さんが亡くなったと突然の連絡が入ってきた瞬間から、その後のご家族の状況や、偏った報道、裁判の矛盾などについてもお話くださり、犯人への憤りと法制度への悔しさを噛み締めながら聴講しました。

 心理学、臨床心理学を学んだ者として何ができるかと考えても、簡単に答えが見つかりませんが、講義後は事件報道の見方、日常生活の意識が変わったとする感想も多く、司法制度についても問題意識を喚起され、人生にも影響を与えられる貴重な機会となりました。

 ご家族の経験してこられたことを開示してくださった荻野先生、本当にありがとうございました。

 友花里様のご冥福を心よりお祈りしております。