前職の頃,出張から戻る際の機内のモニターでこの映画を鑑賞して以来,魅了され続けています。
「7歳の知能」をもつサムは,カフェで働きながら一人娘ルーシーと幸せな日々を過ごしていました。ところがある日,「サムは父親としての能力に欠ける」とのある専門職者の判断により,2人は引き離されてしまいます。その後,サムはときに空回りしながらも有能な弁護士リタの活躍もあり,裁判所から条件付きでの親権を認めてもらうことができました。
ところが,サムはその後に行われた大切な審査会を無断で欠席してしまいます。ここまでの過程は,サムにとって決して楽な展開ではなかったのです。
サムの自宅を訪れたリタは,すっかり意気消沈するサムを見つけました。そんなサムに対してリタは「私はまだまだ闘えるよ」「もっと闘おうよ」といった言葉で叱咤激励します。それに対してサムは,「闘ったよ・・・」「一生懸命に・・・」と力なくつぶやきます。そんなサムに対して「もっと闘おう!」と激励するリタに対してサムは,「君は生まれつき優秀で僕はこうなんだ。だから君には心に受けた傷の痛みが分からない!」といった厳しい言葉を投げかけてしまいます。
そんなサムに対してリタは,「自分だけが悲しんでいるとでも思っているの?」,「私は家族とまったくうまくいかない!」「そんな日々にしょっちゅう挫折感を味わっている・・・」「みんな立派に見える・・・」「私だけがダメなんだ・・・」といったメッセージを強い口調で発し,泣きじゃくってしまいました。これまで弱みを見せなかったリタのそんな一面に,サムは温かなまなざしで「リタは立派だよ」とやさしく声を掛けます。
このシーンは,人と比較して自分にないものに目を向けがちな人間の一側面を描き出しています。そして何より,たとえ障がいがあろうとも,ときに互いの考えがぶつかり合うことがあろうとも理解し合える可能性を鮮やかに描写しているように思います。このシーン以外にも,考えさせられる場面が多々あります。私も,この機に再度鑑賞してみようと思います。







