センターについて

センター長挨拶

本学園は、創始者の「医療と福祉は一体でなければならない」という信念と「人間(ひと)をつくる、体をつくる、医学をきわめる」という3つの建学理念に基づき、各教育・医療福祉施設が緊密に連携し、西日本随一の総合教育ネットワークを構築しています。このネットワークによる総合力により、これからの医療福祉の多様なニーズに応えられる豊かな人間性と高度な専門知識、確かな実践力を備えた医療人を育成しています。そして、優れた医学教育ならびに医療福祉・医療技術教育の実現と研究、また、川崎医科大学附属病院及び川崎医科大学総合医療センターでの診療を通じて社会へ貢献しています。

こうした学園の教育理念を踏まえ、平成28年4月、今後大きく変化する社会や制度、そして複雑多様化するニーズに応え、地域保健・医療・福祉に貢献できる看護職の育成と看護職個々のキャリア構築を支援することを目的とし、学校法人川崎学園川崎医療福祉大学看護実践・キャリアサポートセンターを開設しました。

当センターは、さまざまな療養場所で活躍している看護職の「学び直し、学び足し」の場として、次のような事業を展開しています。いずれの事業も知識学習に留まらず、グループワーク等の演習や実習を通して、研修者同士や研修者と指導者等が教えあったり、真似しあったり、或いは熱く自分の考えや思いを語り合う機会がたくさんあります。こうした他者との相互作用によって、個人個人の能力や発想が組み合わされて、創造的な成果につながることを期待しています。

まず、2017年4⽉に「看護師特定⾏為研修」を開講しました。この研修の目的は、少子超高齢社会における地域・国民の多様なニーズに積極的に応えるため、特定行為研修で医学的知識・技術を強化した上で、病態の変化や疾患、患者の背景等を包括的にアセスメント・判断し、看護を基盤に、特定行為も含めた質の高い医療・看護を効率的に提供することです。

厚生労働省が定める特定行為、21区分38⾏為のうち、現在15区分27⾏為、1領域のパッケージの研修を実施しています。地域のニーズに応じて暫時、区分等を増やしてきました。県内はもちろん、県外からの受講者や認定看護師等の受け入れも積極的にしています。最近は、新たな区分を習得する再受講者が増加しているので履修免除規定を定め、受講しやすい環境をつくっています。

続けて、2017年10⽉からは、認定看護管理者教育課程ファーストレベルを開講しました。この課程は、多様なヘルスケアニーズを持つ個⼈、家族及び地域住⺠に対して、質の⾼い組織的看護サービスを提供するために、看護専⾨職として必要な管理に関する基本的知識・技術・態度を習得することを⽬的にしています。ファーストレベルは、主任や看護師長等の役職者だけでなく、組織内でリーダー役割を担っている看護職にも是非受講してほしいと思っています。看護管理は、全ての看護職に必要なスキルです。

そして、2020年4月には、特定行為研修を組み込んだ認定看護師教育課程(B課程)を「クリティカルケア」と「心不全看護」の2分野において開講しました。この課程は、2020年に始まったばかりで「クリティカルケア」分野を開講している教育機関は全国で3か所、「心不全看護」分野は当学、1か所だけでした。そのため、全国から応募がありました。

「クリティカルケア」分野については2年間継続しましたが、教員確保が困難となり、2024年3月に閉講に至りました。一方で、新型コロナウイルス感染拡大もあって、感染管理に関する地域ニーズの高まりから、2024年4月から「感染管理」分野を開講することになりました。

以上の事業の他、特定行為研修や認定看護師教育課程の修了者を対象にしたフォローアップ研修や「重症化予防」、「認知症ケア」等に関するセミナーを年1回程度開催しています。

地域の看護職等の皆様、このセンターで多くの仲間と⼀緒に学んでみませんか?また、施設管理者の皆様、主旨をご理解いただき、ご施設の職員をご推薦いただきたく、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

看護実践・キャリアサポートセンター
センター長 山田 佐登美