そのもの青き衣(ころも)をまといて金色(こんじき)の野(の)に降り立つべし。おおおお〜!
と、おばば様が涙にむせびながら、戦さに怯え身を寄せ合う村人たちと共に見つめているその人は誰か。この映画の最後にわかります。
この映画の世界は、火の七日間戦争で焼き尽くされ汚染されて、巨大化した昆虫が跋扈する腐海という森に飲み込まれようとしています。風の谷の王の遺児ナウシカ姫はメーヴェを駆り、蟲(むし)や毒をもつ植物と共存するすべを探っています。
ナウシカが見出したのは、地上では腐海の植物が強い毒を放出し、その間に地中が少しずつ浄化されていること。ナウシカはそれを地下の実験室で一人で見出し、人が傷つけた大地の傷の大きさを思い、静かに涙していました。
この映画の序盤、親を殺されたキツネリスに手を出し、ガシッと噛みつかれるシーンは有名なので、ご存知の人もあるかもしれません。「うっ・・! 怖くない、ほら、怖くない。・・・(ぺろぺろぺろ)あははははは。ユパ様、この子、私にくださいな」「・・不思議な力だ」。
毒を吐き、攻撃する姿のずっと奥に、浄化や信頼の力が閉じ込められている。共に傷つく人だけが、それらを引き出すことができる。Jung,C.G(ユング)が心理療法における「傷ついた治療者/傷ついた癒し手 Wounded Healer」と名付けたものに、ナウシカは近いように思います。
ところで、風の谷のナウシカのオープニングは、ひょう〜と砂ぼこりが舞う荒廃した大地を旅して回る剣士ユパ様の姿でした。宮崎アニメのオープニングには、旅や引っ越しといった「移動」のシーンが多く、未知の世界や冒険(イニシエーション)にいざなわれます。
さて、次の旅するオープニングは、どの宮崎アニメでしょう。私のいい加減な記憶のせいであらぬ脚色が入っていましたらすみません。
1. 人生で初めてもらう花束がお別れの花束なんて。ガタガタガタ(車に乗っています)。
2. 今夜の天気予報を聞いて旅立ちを決める主人公。
3. 引っ越し道具を山ほど積んだトラックが田んぼの中を走っていく。
4. 30秒で仕度しな!
こたえ)
1. 千と千尋の神隠し 2. 魔女の宅急便 3. となりのトトロ
4. 天空の城ラピュタ(オープニングとしてははしょり過ぎました)

