教職員コラム お題「私の地元を紹介します」 竹内 いつ子

恩師がズバリおっしゃるには、私の性質は“よくばり”。
よくばり心性ゆえに、イチバンを決めるのがどうにも苦手。

 

そんな私にとって地元の基準は、3つです。
(1)最寄の駅に着くと、すこし気が緩むこと
(2)ふと、あの人とあそこであれを食べたなあと思い出すことがある場所
(3)味と状況が思い出せる誕生日ケーキを食べたことがある場所

 

もはや、この世のあちこちが地元なのですが、特にお世話になっている3つをご紹介します。

 

(H)干潮の時は鳥居まで歩けます。フェリーに乗る前に絶品あなごめし弁当を買って、ついつい船内で食べてしまってはNG。5分で島に着いてしまいます。よくばり者にひとときのガマンを教えてくれる町です。

 

(T)T大行きのバスが出ているO茶ノ水駅から歩くこと15分。学問の神様を横目に坂の上の一朶の雲をのみ見つめて歩くと、おなじみの微生物がひっそりと佇んでいて、びっくりするくらいおいしいホットケーキを食べさせてくれます。よくばり者はもちろん2枚重ねを注文。その荒い鼻息を鎮めてくれる町です。

 

(N)駅から一直線上にいつでも開いていてくれるスーパーHがあります。夜更けにあの赤と緑と乳白色の明かりをみるとどこか安心しています。K大の門の近くにある焼き鳥Sのせせり…あの歯ごたえ…今にも走り出してしまいそうです。よくばり者の衝動性を遺憾なく発揮させてくれる懐の深い町です。

竹内 いつ子