教職員コラム お題「私の仕事」今里 有紀子

 「私の仕事」って??なんだろうと、あらためて考える機会をこの度いただきました。いろんな場面(場所)で、様々な種類、また内容の仕事に携わっているようにも感じます(例:事務的なもの、接客的なもの、相談業務、研究、会合・・・)。総じて私の場合、「私の仕事」は、誰かと関わりコミュニケーションする道具の一部のようにも思えました。

 誰かの役に立ちたい、あるいは誰かと気持ちを共有したい、またそのモノを知りたいといった、者【モノ】にコミットするための道具が仕事なのかもしれません。

 一方で私に影響を与えるのも「私の仕事」のようにも思われます。就職したばかりの頃の私は本当に右も左もわからず、数々周りに迷惑をかけ様々な方にお世話になりました(いまだにご示唆いただかないとかなりおぼつかないのですが)。仕事を通して私に様々な方がご指南下さったり、また叱咤激励下さったりしました。私自身の価値観や考え方、関係の作り方など私のパーソナリティ形成に大きな影響を与えてきました。「私の仕事」は私自身を変化させ、成長(停滞も?)をさせるもののようです。

 ゆえに時に苦しみ、悩み、そして矛盾なども感じながら、そして辛さ、孤独を抱えることもありました。

 そう、最近上司に「仕事はイヤイヤやるものだよ」と言われ、なんだか苦笑してしまいました。もちろん文字通りの意ではないのですが、その通り!!と思いました。楽しい、うまく(思い通りに)いくばかり、ではないのが仕事。でもその先に私を変えてくれる何かがあるだろうと期待しながらするのも仕事なのかもしれないですね。

 それがみつかるよう、日々周りの方々のお力を借りながら取り組んでいるのが「私の仕事」の在り方のように思います。

        今里 有紀子