教職員コラム お題「私の宝物」藤森 旭人

 「藤森先生」

 最初にそう呼ばれたのは、大学4回生の時に母校の村立中学校に帰って、教育実習をさせてもらった時のように思います。

 その時は、本当に何のスキルも専門性もないまま社会科を教え、サッカー部の練習に参加しただけの、まさに「先に生まれただけの」先生でしたが、とても充実した1か月でした。(ちなみにこんなに教育実習を楽しんでいる実習生は珍しいと、ご指導してくださった先生に言われましたが)。それ以来、心理臨床の道を志すようになってからも「先生」と呼ばれるようになり、またゼミも担当するようになりました。

 というわけで、少し前振りが長くなりましたが、これまでに「先生」として、学生からもらった寄せ書きやメッセージなどが「私の宝物」です。教育実習の時の寄せ書き(写真1中央下;これはちょっとイケメンに描かれ過ぎてますね笑)に始まり、コルクボードや色紙、サッカーボール、手作りアルバム(写真1の左上。写真2はその中身)、冷蔵庫(!)(写真1の左)へのメッセージ、似顔絵、名前入り焼酎、ネクタイなどなど。研究室に置いてあるこれらからは元気をもらうことができます。自分が「先生」などと呼ばれるのは、改めて考えてみると何だかとてもおこがましい気がして、「先に生まれただけ」くらいの感覚で「先生」をやっているわけですが、これら学生からもらったメッセージなどはいくらお金をかけようとも絶対に手に入れられない、とても貴重な「私の宝物」です。

 あ、4年生の藤森ゼミの皆さん、冷蔵庫を超える巨大な物品への寄せ書きはもういいですからね。

写真1

写真2

藤森旭人