2018/06/30 ワークショップ「心理学者のためのベイズ統計学:モデリングの実際と,モデル選択・評価」で発表を行いました

 4月より臨床心理学科に着任致しました,助教の山根です。6月30日(土)に専修大学生田キャンパスで行われた,「心理学者のためのベイズ統計学:モデリングの実際と,モデル選択・評価」において発表を行いました。

 ベイズ推定は心理統計における推定法の一種で,従来の心理統計の推定法と比べて自由で柔軟な推定ができるということで,近年,注目度が高まっています。昨年度の日本心理学会第81回大会においても,ベイズ推定に関する多くのワークショップ・シンポジウムが開催されました。今回のワークショップも,当日の参加者は130名を超え,ベイズ推定に対する関心の高さが伺えます。

 私の発表は「教育心理学への実践 ベイズモデリングによる第2種信号検出モデルの表現」というもので,ちょっとお堅いタイトルですが,要するに「テストの回答への自信」のような,“自分の答えに対する主観的な判断”の精度を正確に測定するにはベイズ推定が必要だよ,という内容です。

 心理学は,様々な実験・調査・統計手法を駆使して,目に見えない人間の心理メカニズムを明らかにしようと取り組んできました。ベイズ推定と統計モデリングは,そうした心理学の目的を達成するための,新しい強力な武器といえると思います。今後も学会や研究会での発表を通じて,どんどん情報を発信していけたらと思っています。

山根 嵩史