2002年の春、大学を出た私は幸いにも就職でき、クルマ通勤を始めました。その頃はまだそうでもなかったのですが、通勤の必要によってクルマに乗る時間が長くなるにつれて、クルマへの愛着と好奇心が芽生え、育ちました。2005年頃からの話です。
これはドアの内張りです。ドアはおおまかに言うと車外から順に、アウターパネル(表面に塗装が施された外板)、インナーパネル、内張りから構成されています。その内張りの裏側(中側)です。ある程度の範囲がシンサレート(白い吸音材)で覆われているのが分かります。右上の方には工場での部品の識別用(?)のシールも写っています。
こんな風に、クルマのいろいろな部位の裏側を眺めていると、ときめきとやすらぎを感じるようになったのです。
次の写真です。
運転席(上の写真)と助手席(下の写真)の床のカーペットの裏側の様子です。見慣れない人には意外かもしれませんが、床の形状に合わせた発泡スチロールが敷かれています。その他、ニードルフェルト(カーペットのすぐ裏側に張り付けられているねずみ色の吸音材)、黒い遮音シート(?)も敷かれています。床下からの様々な音をいかに吸音、遮音して静かにするかについて対策がなされているようです。また、写ってはいませんが、発泡スチロールの下の鉄板は塗布型制振材によって振動の抑制がなされています。
次です。 こちらは後部座席のシートクッションを跳ね上げると出てくる下の鉄板です。うねうねした部分が塗布型制振材で、振動・ノイズが多少抑制されます。ブルーのテープにくるまっているのはシートベルトバックルです(バックルに傷がつかないようにと整備士さんが保護してくれたときのものです)。
シートベルトの根っこをたどったのが次の写真です。
見づらいですが、製造元が記載されており、東海理化が生産したものであることがわかります。そして日本製です。ただし、これは2012年製のものですが、テンションリデューサー・プリテンショナー・フォースリミッター機構がありません。東海理化はこれらの機構をもつ製品を製造しているようですので、このクルマの生産メーカーがあえてシンプル(そしておそらく比較的安価)なものを採用したということになるでしょうか。「もっといいクルマをつくろうよ」の今後に期待です。
今度はリヤウインドゥのワイパーのモーター部分です(下)。やはり日本製で、デンソー製です。
もうちょっとだけ続けます。次はフォグランプの内側です。電球はドイツ製のようで、OSRAMが納入しているようです。小糸製作所製ではないのが個人的には意外でしたが、皆様はいかがでしょうか。
以上、「今、熱中していること」について写真とともに率直に書いてみました。