2016/6/8 臨床心理学各論B「箱庭療法」

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 3年生の選択科目,臨床心理学各論B(カウンセリング)で,箱庭に取り組みました。

 箱庭療法は表現療法の一つで,単なる言葉では説明できない心の世界や感情を,箱庭制作を通じて表現する方法です。

  今回は3~4人一組でグループになり,会話をしないというルールで箱庭を実施したため,制作中,教室は静まり返っていました。けれども,受講者の心は色々うごめいていたようで,授業の振り返りでは「子どもに返った気分になり,ふざけたい気持ちを全力で表現できて楽しかった」「退行している自分に気づいたけど,普通にそれも楽しめた」「言葉が無くても,箱庭で気持ちが表現出来るのが本当に分かった」といったコメントが出てきました。

  箱庭療法についてはもちろん,心理療法の基本となる,自分自身の気持ちの動きについてまで考察を深めてくれた受講生の様子に,9グループ分の箱庭用具をせっせと準備して(大変だったんだよ…)良かった,と担当教員としても嬉しくなりました。