私の宝物は、カリオペ社(1895-1919,ドイツ)のアンティーク・オルゴールです。カリオペとはギリシャ神話に出てくる女神の名称です(写真)。カリオペ社のオルゴールは、蓋の上面のデザインからおおまかな年代が分かるのですが、これはおそらく1900年頃の初期型と思われます。
カリオペ社のオルゴールは、シンフォニオン社、ポリフォン社と並んでドイツの3大オルゴールメーカーで、ドイツを中心に主にヨーロッパで多く販売されたようです。現在でも少なからず残っていて、今でも100年前の名曲を聞かせてくれます。
円盤形のディスクには曲目とともに管理番号が書いてあり、カリオペ社のディスクは大型であっても小型であっても同じ曲であれば同じ番号で管理されています。実際には、1番から始まって1200番程度までの番号がつけられていたことを考えると1000曲以上の曲のディスクが作られたことになります。
私は高齢者の回想法で使用していました。きよしこの夜が一番好評で、とても深みのある音色に癒やされます。