教職員コラム お題「今,熱中していること」中村有里

 最近、子どもと一緒に21時過ぎに布団に入り、3時や4時に起き出してやっていること、それが今、きっと私が「熱中」していることなのだろうと思う。「真面目か!」と言われそうだけど、しょうがない。

 数ヶ月前、元職場の仲間から誘われて「統合失調症の認知行動療法」のテキストを分担翻訳することになった。「この分野を引っ張っていこう。患者さんが待っている」、そんな誘い文句があれば断れるわけない。私の仲間はそんなアツイ人たちなのだ。私が元職場で出会った頃と彼らの志は何ら変わることなく、とてもキラキラしたもので、彼らとつながっていられることが嬉しくもあり、私は眠い目をこすりながらせっせと辞書をひく毎日。いつかその本が日の目を見ることがあればまた紹介したい。

 また、「熱中していること」として私のゼミ生を紹介したい。いつだったか「中村ゼミはコワイ」と噂されていることをゼミ生から聞き、その原因が自分たちにあるのではと謝られたことがあった。昨年度、卒論を書く前にゼミ内でグループ研究をしたいとの希望があり、週1回のゼミだけでは「ディスカッションの時間が足りない」と週2日、ゼミをやっていたことがあった。彼らが4年生になり、再び「週1回のゼミでは足りない」とゼミ教員が退室した後も、木曜5限に自主ゼミをやっている。お互いの研究をより良いものにするためにと問題点を指摘し合い、どうすればその問題を解決できるのだろうと、これまで座学の講義で学んだことを振り返り、知恵を出し合っているのである。彼らはディスカッションに「熱中」しているのである。そんな彼らも「アツイ」。私は「アツイ」人たちが大好きで、心から尊敬している。

 そして、最後に。私には趣味らしい趣味はないのだけど、子どもが生まれて、誕生日に何をプレゼントしたいかと考え、年に1回+αで手芸をしている。娘が寝ている間にどんなデザインにしようかと考え、せっせと針仕事に取り組むのである。これまでの作品?をご紹介。写真の左2つは保育園に持っていくお箸箱袋とコップ袋、2歳の誕生日にネックレス、3歳の誕生日に筆箱、ご褒美シールが集まったご褒美に娘が大好きなプリンセスソフィアのティッシュケース。筆箱のミッフィーは「うさこちゃんのおたんじょうび」の絵本でミッフィーが着ているお洋服にこだわり、フェルトで作ったミッフィーのワンピースに刺繍までしてしまった。隣で見ていた主人やこれを見た家族に「そこまでせんでも…」と言われてしまう、私が「熱中」してしまうものです。

中村 有里