教職員コラム お題「私が学生時代に大切にしたこと」瀧川真也

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 “変わり者”と呼ばれることは,一般的には否定的な評価と受け取られるのかもしれませんが,研究などである種の独創性を求められる職業柄か私にとってはむしろ望ましく,そう思われたい節もあります。

 しかし,妻からすると私は“至って普通な人”だそうです。妻が言うのだから残念ながらそれが現実なのでしょう。

 少しの反抗心から,主に学生時代,自分がなにか変ったことをしてきたのか思い返すと,

 ①金髪坊主にはじまり,髪が傷みすぎてちぎれるまでヘアカラーを続けた

 ②バイトに週6日,盆も正月も入り続け,サラリーマン並みの給料をもらっていた

 ③過去の心理学研究にどんなものがあったのか気になり,朝から晩まで大学の図書館に籠り,過去40年分ぐらいの心理学雑誌を読み漁ってみた

 など,意外とおもしろいことやっているではありませんか。

 

 でもこうやって列挙して,小さな優越感に浸っている時点で,私は奇人にも変人にもなれないことを思い知るわけです。

 

 ただ,そんな平々凡々の私でも上に挙げたような何かにのめり込んだ経験は,今思い返せば,どれも学生時代の大切な経験であり,現在の“普通”な私を作り上げているのかもしれません。

瀧川真也