進藤 貴子

 学校が楽しく友達や先生が好きな子どもばかりだと、とても喜ばしいことですが、学校が辛くても休まないで頑張っている(または休めない、休ませてもらえない)子どもも多く、また、学校に行こうとしても行けない子どもは全国で20万人超と増え続けています。
 しかし、小・中・高等学校で不登校を経験した人の約8割が、その後、学校復帰や社会参加を果たしていると言われています。本学でも不登校経験を乗り越えて有意義な学生生活を送っている人が何人もあります。「乗り越えて」と書きましたが、不登校経験が「あったからこそ」、今の賢さや強さを備えるようになったと思える人も珍しくありません。そういう「不登校という育ち」を目指して、心理相談やスーパーヴィジョンを行っています。