臨床現場のニーズをしっかりと把握した上で
臨床工学における技術的向上をめざす
基礎研究・臨床研究を行う
小野 淳一
keyword:医療機器開発,医工連携,血液浄化

血液透析および急性血液浄化領域において、患者QOLのさらなる向上を目的とした先進的研究を推進しています。臨床工学技士として川崎医科大学附属病院に勤務するかたわら、透析患者さんのシャント機能評価のための新規指標:CL-Gapを考案し、その有用性を報告し、全国の透析室で活用されています。また、集中治療領域では、敗血症性ショックに対する新しい血液浄化治療法であるHig Flow CHDを開発し、早期昇圧効果や予後改善効果を報告してきました。
2016年からは川崎医療福祉大学の専任教員として、教育・研究業務に主軸を移し、基礎実験を行いながら、新しい医療機器の開発に取り組んでいます。単一穿刺針による血液透析(シングルニードル法)の開発や、回路圧解析に基づく血液透析回路内の異常(抜針事故や回路内凝血)をリアルタイムで定量検出可能な監視システムに関する研究・開発を行い、これに関する特許も取得しています。


さらに、医療機器メーカーとの共同研究を通じて、これらの技術を臨床現場へ実装する取り組みを積極的に進めており、同時に多くの学部生や大学院生が学会発表・受賞を果たすなど、次世代の高度臨床工学技士の育成にも注力しています。

研究業績
本人
- 2024年 岡山県医療事業功労者表彰(地域医療事業功労 保健福祉部長表彰)
- 2023年 第33回日本臨床工学会 最優秀演題賞
- 2021年 第47回日本血液浄化技術学会学術集会 最優秀賞
- 2020年 第24回日本透析アクセス医学会学術集会 優秀演題賞
- 2016年 第20回日本アクセス研究会 優秀賞
- 2007年 第18回日本急性血液浄化学会 Best Presentation Awards
- 2003年 第14回日本急性血液浄化学会学術集会 学会賞
学生・大学院生
- 2022年 第12回中四国臨床工学会 優秀ポスター賞
- 2019年 第9回中四国臨床工学会 学生BPA 優秀演題賞
- 2018年 第8回中四国臨床工学会 学生BPA 最優秀演題賞
- 2018年 第8回中四国臨床工学会 一般BPA 奨励賞
- 2017年 第7回中四国臨床工学会 学生BPA 優秀演題賞
- 2017年 第7回中四国臨床工学会 学生BPA 最優秀演題賞
- 2014年 第4回中四国臨床工学会 学生BPA 最優秀演題賞
- 2013年 第3回中四国臨床工学会 学生BPA 最優秀演題賞
- 2013年 第3回中四国臨床工学会 学生BPA 奨励賞
特許
- 特開2023-146943 流路状態検出方法および血液浄化装置
- 特開2020-049177 人工肺装置に用いる圧力推定システム
- 特開2020-039767 脱血圧推定方法、実血流量推定方法および血液浄化装置
- 特開2019-092643 単針式血液浄化装置
- 特開2013-081662 透析液調製装置の診断方法と透析液調製装置