国家試験合格を全力で支える教育体制
川崎医療福祉大学臨床工学科では、国家試験合格を「4年生になってからの直前対策」だけに委ねません。1年次の授業から実習、演習、臨床実習、そして日々の自主学習支援まで、4年間を通じて着実に力を積み上げていく教育を行っています。
2025年度の臨床工学技士国家試験では、合格率78.5%(全国平均:65.7%)、合格者数57名を達成し、合格者数は西日本第2位という結果を残しました。同年度の就職率は94.6%です。資格取得の実績にとどまらず、卒業後の進路まで見据えた教育の成果が、数字にも表れています。

本学科の国家試験対策 3つの特色
1年次から基礎を積み上げ、国家試験につながる力を育てる
国家試験に合格するためには、直前に知識を詰め込むだけでは不十分です。医学、工学、臨床工学の基礎を早い段階から理解し、学年が進むごとに応用力へつなげていくことが重要になります。
本学科では1年次から実習科目を取り入れ、講義で学んだ知識を実際の医療機器や実習を通して確認します。知識を暗記だけで終わらせず、「なぜそうなるのか」「臨床ではどう使われるのか」を理解しながら学ぶことで、国家試験にも臨床現場にも通じる力を養います。
また、模擬試験や演習を通じて学習到達度を定期的に確認する仕組みも整えており、学生は自分の得意分野と苦手分野を早い段階で把握しながら学習を進めることができ、弱点を基礎から着実に克服していきます。
理数系に不安がある学生も、段階的に学べる支援体制
臨床工学技士には、医学だけでなく、電気・電子工学、機械工学、情報、物理、数学などの知識も求められます。そのため、「理数系についていけるだろうか」と不安を感じる高校生も少なくありません。
本学科では、医学と工学をいきなり高度な内容から学ぶのではなく、基礎から段階的に理解を積み上げられるよう教育課程を組んでいます。高校で十分に学べなかった分野や苦手意識のある分野についても、大学での学びへスムーズにつなげられるよう支援します。
入学時点では数学や物理に苦手意識を持っていた学生が、1年次の基礎科目と個別のフォローを通じて着実に理解を深め、上級学年では実習や国家試験対策の中心的な役割を担うようになるケースも珍しくありません。国家試験対策は一部の科目に偏らず、専門教員がそれぞれの分野で学生の理解を支えるとともに、医療現場で安全に機器を扱うための考え方や倫理観、科学的に判断する力も重視しています。
11週間の臨床実習で、現場で使える理解へつなげる
国家試験で問われる知識は、実際の医療現場と深く結び付いています。教科書で学んだ内容を臨床の場面と結びつけて理解できることは、学習意欲を高めるだけでなく、卒業後の実践力にもつながります。
本学科では、3年次、4年次に11週間の臨床実習を行います。人工心肺、血液浄化(透析)、人工呼吸、医療機器管理など、臨床工学技士が担う業務を現場で学ぶことで、教科書の知識が具体的な役割として結びついていきます。
実習を終えた学生からは、「国家試験の勉強がそのまま患者さんの命を支える仕事につながっている」と実感が変わったという声も聞かれます。この経験が、国家試験への意欲と、専門職としての自覚を高めています。
資格取得から就職までを見据えた学習環境
本学科では、臨床工学技士国家試験に加えて、在学中に第1種ME技術者、第2種ME技術者などの関連資格取得もめざせます。医療機器を専門とする職業に必要な知識を幅広く身につけることで、国家試験対策にとどまらない総合的な力を養います。
卒業後の進路は、病院などの医療機関だけでなく、医療機器関連企業にも広がっています。病院内では透析室や手術室、ME機器管理室など、機器の専門知識を活かせる職域が複数あり、2024年度の求人件数は531件にのぼりました。医療現場と医療機器産業の両方で活躍できる可能性が、この学科の強みです。
国家試験に合格することは大切な目標です。しかし、それはゴールではありません。本学科では、資格取得のその先にある「医療現場で信頼される臨床工学技士」としての成長までを見据えて、4年間の学びを設計しています。
まとめ
川崎医療福祉大学臨床工学科の国家試験対策は、直前の受験勉強だけに頼るものではありません。1年次から基礎を積み上げ、実習を通じて理解を深め、模擬試験や演習で到達度を確認しながら、4年間を通じて国家試験合格に必要な力を育てます。
本学科第1期生が受験した2010年の国家試験から、昨年までの国家試験までの結果をグラフで示しています。ご覧のとおり、本学科の合格率は長年にわたり全国平均を上回る水準で推移しており、この教育のかたちが確かな成果につながっていることを示しています。
臨床工学技士をめざす高校生にとっても、その進路を見守る保護者の方にとっても、基礎から着実に学び、国家試験に挑戦し、医療現場で活躍する力を身につけられる環境が整っていることは、本学科の大きな強みです。
