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公開講座

「遺伝子時代の医療と遺伝カウンセリング−新たな展開」

遺伝カウンセリングコース開講記念市民公開講座 開催

公開講座

平成18年11月11日(土)13時00分より、川崎医療福祉大学第3回特別公開講座が川崎祐宣記念講堂において開催されました。

今回の公開講座は、「遺伝子時代の医療と遺伝カウンセリング−新たな展開−」というテーマで本学大学院遺伝カウンセリングコース開講を記念して開催されました。

岡田喜篤学長の挨拶の後、まず黒木良和 本学特任教授が、「ゲノム科学の進歩で医療はどう変わるか」というテーマで、ヒトゲノムの塩基配列解読が終了した現在、この成果が医療に応用され、遺伝特性にあった投薬・治療が可能になるが、個人情報の保護など倫理面での配慮を忘れてはいけないと基調講演をされました。

次いで、大林雅之 本学客員教授(京都工芸繊維大学大学院教授)が、遺伝医療に求められる生命倫理について講演され、続いて、染色体起因しょうがいじの親の会Four-Leaf Clover 元代表の渡辺美和子氏が具体的な会員の声を紹介し、利用者の立場から遺伝医療に望むことについてお話になられました。

最後に升野光雄 本学教授が、遺伝性疾患の診断治療について、主治医とは倫理的に独立した立場で、クライアントが自律的意思決定するためのサポート、コーディネートを担う認定遺伝カウンセラーの養成の必要性について熱心に説かれ、併せて本学大学院の遺伝カウンセリングコースの紹介をされました。

21世紀の先端医療の普及と生命倫理の原則について、また専門家の育成の急務など、充実した講演は3時間という時間を感じさせずあっという間に終わり、産賀敏彦副学長の閉会の挨拶で幕を閉じました。(平成18年本学ホームページ掲載ニュース ※職名は掲載時のものです。)