医療情報技師

 医療情報技師とは

病院内には、医師、看護師、薬剤師、検査技師などの医療スタッフや医療事務スタッフなど、多くの人たちがそれぞれの分野で専門的な業務をおこなっています。スタッフはさまざまな部署で、それぞれに病院情報システムを利用しています。

医療情報技師(Healthcare Information Technologist:HIT)は、それら病院スタッフと密なコミュニケーションを取りながら、情報処理技術のプロとして病院情報システムの企画、導入、運用・保守管理による業務支援とともに、各種データ分析などにより医療や診療の質の向上を実現していく人材となります。

 どんな仕事をするの?

医療情報技師の主な仕事としては、医療スタッフを支援する病院情報システムの企画、導入、運用・保守があります。

医療スタッフとコミュニケーションを図りながら、業務上の問題点や改善点を探ります。それらを改善するためにメーカーのエンジニアたちと一緒にシステムの企画や導入を行います。小さなシステムであれば自分たちで開発することもあります。

システム導入後は、患者さんのため、医療スタッフのため24時間365日止まることなく稼働させ続ける必要があります。そのため日々の運用、保守管理を行い、その間さまざまなトラブルや質問にも対応します。また患者さんの非常に重要な医療情報を取り扱うためセキュリティにも目を光らせています。

そのような業務支援のみならず、日々蓄積されていく大量の医療情報を分析することで、患者さんの治療や病院経営に役立つような情報を提供することで、病院全体の医療の質向上や経営的な支援なども行っています。

 3つのポイント

Point1

毎年合格者を輩出

医療スタッフやベンダー(メーカー)ような現場経験のある人たちに有利と言われる試験ですが、毎年合格者がでています。医療情報技師試験にも即した講義や直前対策講習会の実施など資格を取得するためのサポート体制が充実している結果です。

Point2

活躍の場が多様

医療情報技師は、病院だけではなく病院情報システムや医療サービスを取り扱う企業など、さまざまな場所に活躍の場があります。

Point3

今後もニーズ増

これからは病院間の連携も盛んになっていきますし、大量の医療情報データを分析なども必要となってくることから、医療情報技師のニーズは増すばかりです。

 資格取得支援

毎年夏に1度だけ行われる医療情報技師能力検定試験において、3つの科目(情報処理技術、医療情報システム、医学・医療)それぞれの得点が基準点を超えることで合格となり、医療情報技師の資格を取得できます。

本学科では試験内容にも対応した講義科目を用意しており、講義の単位を修得するなかで試験に合格するための知識を身に付けることができます。また、年数回の模擬試験や直前の対策講習会など講義以外でのサポートも行っています。これらをしっかりとこなすことでぐっと合格に近づきます。

技師講習会

合格者の声

ただいま準備中

診療情報管理士

 診療情報管理士とは

医療機関における患者の様々な診療情報を中心に人の健康(health)に関する情報を国際統計分類等に基づいて収集・管理し、その情報を抽出・加工・分析し、様々なニーズに適した情報を提供する専門職種です。
日本病院会通信教育および日本病院会認定大学・専門学校にて、統一されたカリキュラムで養成されており、四病院団体協議会(日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会)および医療研修推進財団の共同で認定された資格です。

 どんな仕事をするの?

まず、医師などが作成した記録(カルテなど)を点検し、必要な情報が入力されていない場合や誤った情報が入力されている場合などは、記載者に入力や修正の依頼をし、精度の高い診療記録を、法律などのルールに則り適正に管理します。
次に、管理された膨大な情報から、必要な情報を抽出し、加工・分析することで、医療安全や医療の質向上、業務の効率化、経営改善などに貢献します。また、情報の提供を求められた場合には、適切な情報を抽出し、適切に加工し提供します。

 3つのポイント

Point1

高い合格率

資格取得希望者を合格に導くため、対策講義や支援講座、模擬試験、個別指導を通して、一人ひとりに合ったより適切な支援、きめ細やかな指導を実施しています。

Point2

日本初の認定大学

1995年に診療情報管理士の認定校になり、750人以上の診療情報管理士を輩出しています。卒業生は、岡山県内の病院はもちろん、県外の大学病院等でも数多く活躍しています。

Point3

求人増

病院からの求人には、条件として
「診療情報管理士取得者」と明記されたものが年々増加しています。がん登録の法制化に伴い、その重要性はますます高まっています。

 資格取得支援

1年次から始まる認定科目の授業から、認定試験を意識した内容となっています。
認定試験5ヶ月前から始まる対策授業では、分野ごとに毎週テストを繰り返し、認定試験合格に必要な知識を確実に習得してもらいます。また、2ヶ月おきに実施する模擬試験では、合格ラインに達しているかどうかを判定し、合格ラインに達していない場合は、授業時間外に勉強会を実施します。『楽しくみんなで合格』をモットーに学生と教職員が一丸となって、頑張っています。

管理士勉強会

合格者の声

國井 友貴穂(2014年度生)

私は診療情報管理士を取得することを入学当初から目標としていました。診療情報管理士の受験資格を得るために1年次から3年次まで認定科目を受講しなければならず、3年間友人と協力し合いながら勉強してきました。

しかし、受験一か月前の模擬試験で全体の順位が悪く、合格ラインまで点数が届いていませんでした。私は「このままでは記念受験になってしまう」と思い、その日から勉強に集中できるようにアルバイトをセーブ、授業以外にも集中講義を受講し、必死に勉強しました。

そして努力が実を結び、合格することができました。合格できたのは先生方、友人のサポートがあったからだと思います。皆さんも是非、目標を持って資格取得に向けて勉強に取り組んで下さい!

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