川崎医療福祉大学
50th anniversary

創立30年サイト

川崎医療福祉大学は2020年に創立30年を迎えました

ご挨拶

医療福祉大学 創立30年を迎えて

川崎医療福祉大学
学長
椿原彰夫

本学は1991年に開学し、2020年に創立30年を迎えました。本学の名称に冠する「医療福祉」は、川崎学園創設者の川﨑祐宣先生が提唱した高邁な理念です。2代目理事長の川﨑明徳先生は、その理想的な医療福祉を提供する専門職業人の育成を実現し、1991年に本学が開学しました。バブル崩壊が起きたその当時には、わが国の大学の多くが、学習内容・授業時間数の削減と教育の自由化・個性重視を基調とする無責任な教育政策に従っていました。しかし、本学では実学の教育を貫くという意向を堅持し、初代学長の江草安彦先生は人間愛とヘルスサイエンスの勉学を学生に力説されました。わが国初の「医療福祉学科」をはじめとする医療福祉に特化した学科を設置して開学した本学は、以来、医療と福祉の両分野を統合した高い知識と優れた技能を併せ持つ医療福祉人の育成に取り組んでいます。

本学の学部は、開学当初は2学部(6学科)でしたが、現在では5学部(17学科)となり、全ての学科の卒業生に対して、医療福祉に関する資格の取得を義務づけています。そのためには医療福祉の現場での臨地実習の必修化が重要で、卒業と同時に職業奉仕できる人材を育成しています。1996年に2研究科(6専攻)で開学した大学院も、現在では3研究科(13専攻)となり、専門分野の学びを深化・発展させ、国際的視野を備えた指導的役割を担う多くの人材を輩出しています。本学の卒業生は既に総計で2万人を超え、「人間ひとをつくる 体をつくる 医療福祉学をきわめる」という大学の理念を理解し、実践しています。

川崎医療福祉大学は、これからもチーム医療福祉の担い手の育成と、患者のために奉仕する人材の育成を目標とし、そのための教育環境の再構築を図りながら、社会のニーズにしっかり応えられる「医療福祉人の育成」に全力で努めてまいります。

記念誌

「川崎医療福祉大学創立30年記念誌」を発行しました

川崎医療福祉大学は2020(令和2)年4月で創立30年を迎えました。この機会に30年のあゆみを振り返り、今後の大学運営に資するために「川崎医療福祉大学創立30年記念誌」を発行いたしました。

1991年の開学から2020年までの出来事、各学科の紹介、年間行事、キャンパス風景等を掲載しています。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、実習風景や集合写真が思うように撮れず、2021年度末の発行となりましたが、これまでを振り返りつつ、かわらぬ思いを再認識できる一冊に仕上がったと思います。

本誌が、大学の理念を再確認し、次の10年の発展につながる一助になれば幸いです。

メディア掲載

「医療福祉」の未来はここから医療福祉人育成の実力

川崎医療福祉大学は国内初の医療福祉大学として1991年に開学し、2020年に創立30年を迎えました。30年記念特集として、2021年6月~10月の間、山陽新聞にて5回シリーズで、川崎医療福祉大学で育成しているさまざまな職種と各学科の魅力を紹介しました。

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    医療福祉学部医療福祉学科/臨床心理学科/子ども医療福祉学科9月11日(土)掲載
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    保健看護学部保健看護学科10月9日(土)掲載
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    リハビリテーション学部理学療法学科/作業療法学科/言語聴覚療法学科/視能療法学科7月31日(土)掲載
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    医療技術学部臨床検査学科/診療放射線技術学科/臨床工学科/臨床栄養学科/健康体育学科6月26日(土)掲載
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    医療福祉マネジメント学部医療福祉経営学科/医療情報学科/医療秘書学科/医療福祉デザイン学科9月25日(土)掲載
レポート

川崎医療福祉大学創立30年記念
シンポジウム

11月6日(土)川﨑祐宣記念講堂にて、本学創立30年記念シンポジウム「未来の『医療福祉』と『医療福祉人』のあたり前を考える」を開催し、川﨑理事長をはじめとする来賓の方々、同窓生、学生・教職員約450人が参加しました。

はじめに椿原学長が「創設者・川﨑祐宣先生の理念のもと、本学創立から30年、良き医療福祉人を育成してきた。その理念を継承していきたい」と述べられました。

次に、コーディネーターの小野寺副学長が「この30年間、卒業生がいかに医療福祉に貢献してきたか、医療福祉の制度・理論・技術のこれまでとこれからについて、医療福祉人として何ができるのか。このシンポジウムを通じ30年後の医療福祉人のあたり前の姿を提案したい」と会の趣旨を述べられました。

続いて、発達障害者支援機関、厚生労働省、医療現場でご活躍中の、本学と川崎医療短期大学の卒業生4名が、障害者福祉や電子カルテの利活用といった仕事内容について昔と今の状況を比べながら講演されました。このうち、川崎医療短期大学放射線技術科卒業の廣地禄代さんは、聴覚障害者のレントゲン撮影の様子を本学手話サークル学生2名と披露し、「未来の医療福祉のあたり前は学園建学の理念に集約されており、この理念のもとで学べたことを誇りに思う」と述べられました。

その後、教員・学生からの質問や意見を受けて活発なディスカッションが行われ、医療福祉人の深化を実現できる未来になることを期待し締めくくられました。

引き続き、令和3年に合同同窓会「此花会」を結成された重田川崎医療福祉大学同窓会長、森光川崎医療短期大学同窓会長が「医療福祉現場で多職種連携が実践されている今、お互いの同窓生と学生・教職員が勉強できる、他大学にはない場にしていきたい」と挨拶されました。

最後に、宮川副学長が「約2万人の卒業生が、全国の様々な職場で医療福祉を実践している。50周年を迎えた川崎学園の一員として、今後も社会に貢献できる大学としてさらに深化を続けていく」と述べられ、盛会の内に閉幕しました。

当日の模様はポータルサイトに公開しています。

学生・教職員の方はポータルサイトよりご覧ください。

ポータルサイト[教職員・学生専用]

作品集

「未来の医療福祉 絵画・アイデアコンテスト」作品集

子どもたちは素晴らしい想像力を持っています。小さな子どもたちは、ゴッコ遊びがとても得意です。砂をご飯に見立ててのおままごと、小さな四角の箱を車に見立てての自動車ゴッコなど、実物を目の前にある物とイメージを一致させて自分の世界を創造する大きな力を持っています。

川崎医療福祉大学は2020年4月で創立30年を迎えました。2017年には子ども医療福祉学科が誕生し、子どもから高齢者のための医療福祉の理念を学んだ医療福祉人が活躍し、貢献できる社会の到来を望んでいます。

子どもたちには、大人には感じることのできない、異次元の感性が備わっている様に思われます。子どもたちが描く未来の医療福祉とはどの様な世界なのでしょう。子どもたちの感性に秘められた、30年後の未来の扉を開いて見せていただきたく、絵画やアイデアコンテを募りました。子どもたちの創造力と想像力がいかに優れた未来像を組み立てているのか。作品集をご覧いただきたいと存じます。

本学の企画にご賛同いただきました児童、生徒の皆様、そして温かく見守っていただきました保護者の皆様に心からお礼申し上げます。同時に倉敷市、岡山市、岡山県教育委員会、倉敷市教育委員会、岡山市教育委員会、山陽新聞社のご後援を賜り感謝申し上げます。

「未来の医療福祉のあたり前を考える」論文・エッセイ・作品集

川崎医療福祉大学は、2020年4月に創立30年を迎えました。本学は、医療福祉学を医療福祉の理念を実現するための総合学と位置付け、医療福祉人の育成、養成を続けてまいりました。30年間に約2万5千人の医療福祉人を社会に送り出しました。

創立30年の記念企画として「30年後の医療福祉のあたり前を考える」をテーマに論文、エッセイ、作品を募りました。医療福祉の社会で活躍している医療福祉人にこれまでの30年間を振り返っていただき、次の30年間にどの様な新しい医療福祉の世界が誕生しているのかを述べていただく企画です。

この30年間に大きく変革した日常を挙げてみました。日本人の平均寿命が約5歳男性・女性ともに延びました。一方で国民医療費は約2倍になり、平均寿命の延びと連動する様に国民医療費と社会保険料が増加傾向にあります。1990年に65歳以上の高齢者が占める人口比率は約15%でした。それが30年後の2020年には35%まで上昇しています。

平成の時代は、本学の30年間にほぼ一致します。今、私達は、現在の暮らしをあたり前だと感じています。30年前に医療福祉を標榜する大学は本学1校だけでした。しかしながら30年後の現在、医療福祉を標榜する大学、学部、学科等は、全国に拡大し、医療福祉の名称は「あたり前」の全国区の存在になりました。

創立以来本学は、医療福祉の概念を確立し、提唱し続けています。本学で医療福祉の総合学を学んだ医療福祉人であるからこそ、そして、医療福祉人たる実践者であるからこそ未来の知識や技術を内に秘め、述べることができる、話すことができる、そして語ることができると考えます。

ここにお届けする論文、エッセイ、作品集が「30年後の医療福祉のあたり前」の目標となり、本学と本学卒業生のさらなる活躍と飛躍に貢献し、医療福祉の深化を実現できる30年であってほしいと切望します。

募集終了
未来の医療福祉絵画コンテスト(小学生部門)
募集終了
未来の医療福祉アイデアコンテスト(中高学生部門)
募集終了
未来の医療福祉のあたり前を考える(論文・エッセイ・作品集)
表彰式

創立30年記念
絵画・アイデアコンテスト表彰式

川崎医療福祉学大学の創立30年を記念し、小・中・高校生を対象に「30年後の医療福祉」をテーマにした絵画・アイデアコンテストを企画しました。小学生の絵画部門に102点、中・高校生のアイデア部門に112点の素晴らしい作品が寄せられ、最優秀賞、優秀賞、未来の医療福祉賞、佳作を部門毎に選考しました。

その表彰式が、2019年11月2日(土)に川﨑誠治理事長ご臨席のもと、川﨑祐宣記念講堂多目的ホールにおいて開催され、小・中・高校生と保護者、約350人が参加しました。椿原彰夫学長が、開会の挨拶で「未来の医療福祉が楽しみになる作品を見せていただきました」と述べられ、続いて表彰式が行われました。入賞したみなさんには、記念品としてマグネット、マスキングテープがプレゼントされました。そのマグネットとマスキングテープをデザインした医療福祉デザイン学科の峯清香さんにも特別賞が贈られました。

最優秀賞に選ばれた作品には、「体調管理のできる腕時計と階段を昇れる車いす」、「履くだけで健康チェックのできるシューズ」、「空中にある病院と時速400キロのスピードで飛ぶ様に走る救急車」、「空飛ぶロボット型救急車」が描かれていました。

表彰式後のフェスティバルでは、健康体育学科の学生によるエアロビクス、子ども医療福祉学科の学生によるゲームやクイズ、ダンスが披露され、参加者と一体になった歌声、笑い声、拍手が会場に響き渡り、盛会のうちに終えることができました。

オリジナルグッズ

本学創立30年記念事業として
大学オリジナルグッズを制作しました

創立30年記念事業として、「きみこそ未来の医療福祉人」というメッセージのこもったマグネットとマスキングテープを制作しました。デザインは、川崎医療福祉大学 医療福祉マネジメント学部 医療福祉デザイン学科 峯清香さんによるものです。

コンセプト

人をつなぐ

「人と人が繋がり、未来へ繋ぐ」をイメージして制作しました。

人間ひとをつくる 体をつくる 医学をきわめる」という学園創設の理念から、ひとをモチーフにしています。

川崎医療福祉大学の17学科と、未来を担う中高校生を描きました。

背景は川崎医療福祉大学のシンボルカラーであるオレンジと、ラインに川崎学園のシンボルカラーのブルーを使用しました。

風景をモチーフに

私たちにとって見慣れた川崎医療福祉大学や川崎医科大学附属病院、現代医学教育博物館、学生たちが通学で使用する中庄駅を四季の風景とともにデザインしました。

あきおくん