経営企画室職員 病院経営・運営を支える総合職

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経営企画室職員とは

経営企画室の業務は、他病院の動向調査や比較、企画提案を行う経営企画課と、経理部門を統括する経理課、資材の導入を担う資材課の3つで構成されています。医療スタッフが診療に集中できるよう、経営企画室職員は調査比較、企画、経理管理、医療材料等の資材発注・管理といった、間接的な部分を中心にサポートしています。その意味では、経営企画室職員は病院の中長期的な計画の策定と計画に基づいた、ヒト・モノ・カネ・情報の資源配分を通じて、病院経営の業務に携わることと医療スタッフのサポートを行うことが、主な業務となります。
そのため経営企画室職員は、同じ部署の同僚、上司との関係だけでなく、部署を越え、職種を越えての良好な人間関係、信頼関係を築いていくことを重視し、ひとつの目的に向かっていくための手助けを行います。
物品調達の業務は、顔が見えにくい仕事ではありますが、普段から同僚や上司と密にコミュニケーションをとり、業務が円滑に進むよう打ち合わせを入念に行います。
大半は取引業者が物品数を管理しますが、年に数回ヒアリングをかねて病棟の棚卸しを行います。その際、看護師などの医療スタッフから様々な話を聞き、物品調達の方向性を考えるよう心がけています。医療スタッフとの連携が、自分の業務に大きく関わる瞬間です。

経営企画室職員として

Q現在の仕事で、どんなことにやりがいを感じていますか?
A私は総合職として入職したため、院内での頻繁な異動があります。入職当初は2年間医事室に所属し、病院の収入基盤である診療報酬請求業務を中心に携わってきました。現在は経営企画室資材課に所属し、医療機器・医療材料の購入の選定や業者との交渉を中心に行っており、医事室とは真逆の支出にかかわる業務を担っています。医療スタッフは患者の治療に集中しますが、経営企画室を含めた総合職の職員は、いま自分が所属している部署から様々な視点で病院を見ることが仕事になります。20代である私が、早期から病院経営について多くの考えや知識を持つことができ、自分のキャリアについて様々な方向から考えるきっかけを与えていただけていることは、大きなやりがいの1つです。また現在携わる業務は、取引先との交渉や発注・納品等の側面を見れば、事務作業でしかないように思われがちです。しかし、病院の支出にかかわる医療材料や医療機器の交渉を行い、コストを抑えなければ、どれだけ収入を上げても赤字になり、必要な医療提供が滞る危険性が高まります。より現場の意向に沿ったものを導入できるように、業者と交渉しコストを下げ、よりよい医療を提供する支援に関わっていることもやりがいにつながっています。
Q現在の業務で、大学で役に立った学びはどんなことですか?
A大学では医療系の教科が現在の仕事でも役立っています。人体の構造や診療の基礎、病気になる仕組みなど、大学で医療についてしっかり学べたことが今の仕事に大きく役立っています。病院総合職員は、必ずしも医療福祉を勉強した職員ばかりではありませんし、頻繁に職場のローテーションが行われています。それゆえ、同僚と医療現場との橋渡しとしての役割と、様々な部署を経験しながら、今後の医療・病院運営を考えていける人材へ成長していくことが、大学の学びを生かしながら業務に携わっていく強みではないかと思っています。
Q大きな組織を支える部署で働く人として、最も大切に考えていることは何ですか?
A私の所属する病院は、ベッド数が700床以上、職員が1,500人を超える大きな組織です。一人ひとりが行っている仕事は小さなものかもしれませんが、その仕事を積み重ねていった先に病院の全体が形作られていきます。そのため、1つ1つの仕事を大切に扱い、その先には患者がいるという意識を持って仕事をすることが、大切な意識であると考えています。医療スタッフと連携し、健全な病院経営を維持していく役割のひとりとして、責任をもって業務に携わっていきたいと思っています。

経営企画室職員になるには

経営企画室職員には、一般の経営学の基本知識はもちろん、医学・医療福祉の知識と、会社経営とは異なる医療福祉施設特有の経営手法についての理解が求められます。さらに、医療福祉は国の政策から大きな影響を受けるため、医療福祉行政の動向を常に把握しておくことも必要です。本学科では、上記の知識に加えて、現場での実習を通じた医療経営を学ぶことができ、卒業後に医療経営の領域で活躍できる人材を育成しています。

本学で学ぶメリット

人々の健康を守るために、本学では幅広い専門職を育成しています。経営企画室職員は、病院経営や運営を主体となって行っていく職種です。そのため、経営学の知識はもとより、医学・医療の豊富な知識が必要となります。
本学科では、一般の経営学や会計学、経済学を学んだ上で、医学・医療の知識を学び、学外実習を経験する中で医業経営の知識を実践的に深めていきます。こうした一連の学びによって、病院内での経営を担う人材として、経営企画室職員や、経営戦略室職員へとなるための知識と、実践力を培うことができます。また、病院経営の助言を行う医業経営コンサルタントとしての基礎的なスキルが身に付けられます。

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