実習・演習科目のご紹介

臨床心理学科では,基礎心理学と応用心理学(特に臨床心理学)とを系統的にバランスよく修得できるカリキュラムになっています。大学での学習は,講義を受けるばかりではありません。自ら調べ,考え,計画を立てて,実行してみて,そして振り返ってまた考えて,といった主体的な動きこそが求められます。講義で得た知識をもとにして体験から学ぶ,実習,演習科目のご紹介です。

 

心理学実験I・II(2年生春・秋)

少人数のグループに分かれ,実験や調査,観察といった様々な手法を用いた心理学の研究を行います。心理学領域の様々な課題を題材として,問題の設定,研究計画の立案,データ収集と分析,レポート作成に至る一連の過程を体験し,心理学における実証科学的手法の基礎を体得します。
逆転眼鏡を用いて,知覚や運動の「順応」の実験を行うこともあります。逆転眼鏡をかけると,上下あるいは左右が逆になって見えます。逆さの世界に最初は戸惑いますが,繰り返し書字や歩行にチャレンジすると…。

 

 心理的アセスメント(3年生春)

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コース立方体組合せテストの練習中です。高齢者の知能の測定や脳損傷等の神経心理学の領域にも利用されます。他にも種々の知能検査や発達検査,人格検査なども学びます。検査用具は版権などの諸事情のためお見せできないのですが,ご了承ください

 

学外実習事前指導,心理実習I・II(3年生春・秋,4年生春・秋)

車椅子操作の演習の様子です。臨床現場での実習に向けて,支援の基本から丁寧な指導を受けられます。
選択科目の箱庭療法の学習です。クライエント役,セラピスト役の体験を通じて,心の動きや変化を学びます。
川崎医科大学附属病院臨床心理センターでのミーティングの様子です。臨床心理学を学ぶ大学のカリキュラムの中で,大学院生ではなくて,学部生の段階から医療現場の最前線で実習できるのは本学科の特徴です。このほかにも,精神科病院,児童養護施設,児童心理治療施設(情緒障害児短期治療施設),高齢者施設,就労継続支援等の障害福祉サービス事業所,障害者支援施設など,様々な臨床現場での実習が可能です。

 

臨床心理学演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ(3年生春・秋,4年生春・秋)

臨床心理学演習
臨床心理学演習(通称ゼミ)での一コマです。少人数で心理学や臨床心理学に関連するテーマについて議論を深め,研究します。各自の「卒業研究」に取り組むための大事な時間です。

 

キャリア教育

27年度 卒業生講演会
学科では,独自のキャリア教育に取り組んでいます。自身のキャリアプランを考えるために外部講師を招いたり,卒業生からお仕事の内容や就職活動の実際についても学びます。臨床心理士を目指すための指定大学院,精神保健福祉士の取得,心理判定員等の公務員,医療機関や福祉施設等の職員や企業への就職など,それぞれが希望する進路に関する早期からの情報提供や準備としての課外活動を行います。近い将来の進路選択を常に意識できる環境を提供しています。