禁煙の取り組みSmoking cessation initiatives

「健康と福祉に貢献できる職業人」の育成を目標とする本学は、環境・健康面の配慮を最優先し、たばこの健康影響を最小限にくい止め、今後新たな喫煙者を生まないために、2010年3月15日をもってキャンパス全面禁煙といたしました。

川崎医療福祉大学キャンパス全面禁煙宣言

2010年1月30日
川崎医療福祉大学 学長

川崎医療福祉大学は、2010年3月15日から、大学キャンパス全面禁煙とします。

これまでの疫学的および実験的研究によって、喫煙がもたらす直接的健康障がいに関しては議論の余地はないといえます。一方、受動喫煙がもたらす健康障がいに関しても、世界の権威のある公的機関から、科学的根拠を持って健康障がいを引き起こすことが示されました。

2003年9月25日に「川崎医療福祉大学キャンパス禁煙宣言」(今後のたばこ対策の方針)を公布しました。このキャンパス禁煙宣言は、「川崎学園の建学の精神」および「川崎医療福祉大学の人材育成の目標」を実現するための川崎医療福祉大学の基本方針の一つと位置づけています。さらに、タバコを吸わない学生を社会に送り出すことが本学の社会的責任の一つと捉えています。

この禁煙宣言を受け、これまで積極的に禁煙推進対策を進めてきました。

  • 2003年10月1日から建物内禁煙(完全分煙室2箇所設置)
  • 2004年12月1日から建物内完全禁煙(屋外も屋外指定喫煙場所4箇所以外は禁煙)
  • 2009年10月16日からは屋外指定喫煙場所を1箇所に削減

今回、屋外指定喫煙場所を撤去し、2010年3月15日から敷地内すべてを禁煙とします。
喫煙行動は、以下の3つの視点から、川崎医療福祉大学の教職員および学生にとって、相応しい行動とはいえません。

  1. 「健康と福祉に貢献できる職業人」の育成を目標とする責任ある教育・研究機関という立場
  2. 受動喫煙による非喫煙者の健康問題
  3. 喫煙者自身の健康問題

心強いことに、多くの学生もキャンパス全面禁煙の趣旨に賛同しています。川崎医療福祉大学学友会は、学友会総会(2010年1月20日)の中で「キャンパス全面禁煙宣言」を採択し、教職員と一体となってこれを実施することを決議しました。

20歳未満の人の喫煙は法律でも禁止されています。大学の構成員の約半数は未成年者です。大学入学後、在学中に新たな喫煙者を生み出したくない。さらに、すでにタバコに手を出してしまった人に対しては、「大学キャンパス全面禁煙宣言」を機会に、是非禁煙に挑戦し、タバコと縁を切って欲しいと強く希望します。

大学敷地内での喫煙行動は、大学のルールとして禁止します。一方、地域社会のルール・マナーとして、大学敷地外・周辺での喫煙行動(路上喫煙・歩行喫煙・ポイ捨て)をすることも許される行動ではありません。大学のルール、地域社会のルール・マナーを遵守してください。

卒業生の中で現在喫煙している皆さんも禁煙にチャレンジすることをお勧めします(特に、医療機関や社会福祉関連の仕事をしている人に)。人の健康・福祉に関わる支援の場にはタバコは無用の存在です。是非とも、タバコを吸わないだけでなく、禁煙推進のために積極的に活動する人になってもらいたいと思います。

川崎学園全面禁煙宣言

参考リンク

たばこの規制に関する世界保健機関枠組み条約 (Framework Convention on Tobacco Control: FCTC)

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