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2020/01/21 ニュース 学校法人川崎学園 認定看護師課程開講記念セミナー「心不全患者におけるACPのあり方を考える」開催

看護実践・キャリアサポートセンターでは、2020年4月から「特定行為研修を組み込んだ認定看護師教育課程」を「クリティカルケア」と「心不全看護」分野の2分野について開講する予定です。心不全看護分野については西日本で唯一の教育機関となりますので、開講記念セミナーを2020年1月18日(土)の午後、川崎医科大学校舎棟702教室で開催いたしました。

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科循環器内科/CKD・CVD地域連携包括医療学の吉田賢司先生から、「医師の立場から地域につなぐACP」、川崎医科大学総合医療センター急性・重症患者看護専門看護師の伊藤真理先生から「高齢心不全患者のケアプランニングとACP」、国立循環器病研究センター急性・重症患者看護専門看護師の高田弥寿子先生から「心不全患者とのACP対話の進め方」についてご講演いただきました。講演後に約30分、会場とのディスカッションがありましたが、ACPとAD(事前指示)、DNARとの違い、ACPのタイミングとACPの機会、ACPとチーム医療、更に看護師の患者さんへの意思決定支援のあり方等、活発な議論でした。ACPはそのプロセスが重要であり、疾病の成り行きや疾病や治療による生活への影響、患者さん自身がそれをどのように受け止めているのか、心理的な変化や自己像の変化等も含めて、全体像を私たち医療者が十分に理解することが前提であることを学びました。

約50人程度の参加ではありましたが遠くは富山市や金沢市といった北陸や山陰、四国地方等遠方からの参加もあり、満足度の高いセミナーとなりました。次年度もこのような学びの場を提供してまいりたいと思います。

看護実践・キャリアサポートセンター
センター長 山田 佐登美