生涯学習・公開講座 News&TopicsNews&Topics

2015/12/15 2015年度 川崎医療福祉大学第3回公開講座を開催

本学では、今年度の年間テーマを「豊かに生きる」と定め、計3回の公開講座を行いました。第3回は、「街の輪、人の和~これからの岡山の福祉~」というタイトルで、11月28日(土)に開催し、55名の参加がありました。

秋山祐治副学長のあいさつに続いて、今回のコーディネータである医療福祉学科の李永喜准教授が「豊かに生きるために」と題して基礎講座を行われました。孤独死やひきこもりといった地域の支え合いを必要としている人々の具体例を挙げながら、地域のつながりを育むための機会や場をどう確保していくかという問題提起をされました。

その後、3人の先生方が、問題解決のための具体的取り組みを話されました。

まず、医療情報学科の三上史哲講師が、「家族による介護について」と題して、見守りシステムを利用して自宅で認知症高齢者を介護した家族の事例を紹介されました。また、母子健康手帳や自閉症スペクトラム障害児と関係者間の情報共有についてなど、個人健康記録を活用するための取り組みについても話されました。

次に、保健看護学科の太田清美講師が、「健康づくりから健幸なまちづくり、人づくりへ」と題して、高齢化率と脳卒中罹患率の高い高梁市川上地域の活動について紹介されました。「かわかみ地域減脂(ヘルシー)ウォーキング」「働き盛りの健幸ランチ」など具体例を紹介しながら、地域のつながりを通して高齢でも健幸な街を目指した取り組みを行っていることを話されました。

続いて、医療福祉学科の直島克樹講師が「地域住民と学生の協働による地域活動の創出」と題して、高齢者や地域の方々の地域における役割を作ることによって、世代を超えたつながりが生まれ、地域課題の解決につながると話されました。

最後に、全体討論・質疑応答を行いました。参加者から、「自分が住んでいる地域では、地域の寄り合いに男性の参加が少ないのだが、どうしたらいいか」等の質問があり、「会食やお酒の席には男性も参加しやすいのでは」「男性が得意な分野での役割を持ってもらうことで、すすんで参加するようになるのでは」など、活発な意見交換が行われました。

参加者も、今日の講座で得たことを地域に持ち帰り生かしたい、またいろいろご教示いただきたいと大変満足された様子でした。

(庶務課)