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2015/07/24 2015年度 川崎医療福祉大学第2回公開講座を開催

本学では、今年度の年間テーマを「豊かに生きる」と定め、計3回の公開講座を予定しています。第2回は、「長寿生活のための豊かな暮らし」というテーマで、6月20日、27日、7月4日(土)に全3話シリーズで開催し、それぞれの専門の立場から講座を行いました。

第1話目は健康体育学科の文谷知明教授が担当され、テーマは「からだ元気に輝いて」で、参加者は100名でした。

「さんぽ」などの歌にあわせてのウォーキングや、仰向けで手足を上げて揺すり全身をリラックスさせる「ゴキブリ体操」、膝への負担を少なくする「こんにちは」をイメージしての立ち上がり動作など、わかりやすい表現での解説に、参加者は笑顔で一緒に身体を動かしておられました。また、「今日来られなかった友人にあげたい」とレジュメを2部3部と持ち帰られる姿が印象的でした。
第2話目はリハビリテーション学科の藤田大介准教授が担当され、テーマは「からだと上手に付き合って」で、参加者は121名でした。

額に指一本あてるだけで相手が立ち上がれなくなるデモンストレーションで、健康なときには意識しない立ち上がり動作の流れについて説明されました。また、さまざまなリハビリ器具を使っての説明では、折りたたみ式の杖や、シルバーカーも使い方によっては危険も伴うことを紹介されました。転倒を予防し、活動の範囲を安全に拡げるには、無理なく体を使い、動作を補助してくれる道具もうまく生活に取り入れることが重要である旨を話されました。講座後は、リハビリ器具の前に人だかりができ、参加者は興味津々な様子で器具を使ってみたり、選び方のポイントを訊ねたりされていました。

第3話目は臨床心理学科の進藤貴子教授が担当され、テーマは「こころイキイキうるおって」で、参加者は106名でした。

高齢者の方へのインタビュー結果を紹介しながら、人間は、いずれ死を迎えることを変えることはできないが、捉え方を変えることはできるということを話されました。自分では変えられないことと向き合うときに、それと闘うと、人は後悔を感じやすいが、病気や老いを受け入れ、体力に合った仕事や生活に切り替えることで、心の健康が保たれるということも話されました。たどってきた人生をかけがえのないものとして肯定し、生きがいをみつけることで、満足や幸福を感じられるような老後を過ごせると説明されました。

講座終了後には、「次の講座はいつなのか」「また来たい」など嬉しい反響があり、講師に質問をする受講生の方もおられました。参加者は高齢の方が大半を占めていましたが、みなさん大変熱心で、身体と心の健康に対する関心の高さがうかがえました。

今年度は11月28日(土)に第3回公開講座「街の輪、人の和 ~これからの岡山の福祉~」を予定しております。ご期待ください。