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2015/05/27 2015年度 川崎医療福祉大学第1回公開講座を開催

5月23日(土)に「古典芸能における医療」というテーマで、第1回公開講座を開催しました。今回の講師は医療福祉学科の西脇藍講師が担当され、104名の地域の方々が参加してくださいました。

講座では、まず、古典芸能においては病人が病のシンボルとして紫色の“病鉢巻”を巻いて登場することや、病気の状態で伏せている様子を折りたたんだ小袖で表現する“出小袖”の演出について説明されました。さらに、病の原因が怨霊や物の怪とされていた時代もあったことから、今で言う医者として高僧や神主、巫女が祈祷で治療を行っていたことが紹介されました。また、医者よりも薬が登場することが多いことが実際の歌舞伎、能、狂言の例を挙げて説明され、薬が庶民の生活にとってきわめて身近なものであったことが読み取れる旨を話されました。古典芸能もいろんな観点から見ることができるという、とても興味深い内容で、参加者の方々は大変熱心に受講されていました。また、西脇先生のユーモアを交えたお話や、狂言のDVDには時折笑い声もわきおこり、とても楽しい時間となりました。

今年度は年間テーマを「豊かに生きる」と定めています。次回は6月20日(土)・27日(土)・7月4日(土)に第2回公開講座「長寿生活のための豊かな暮らし」〔全3話〕を予定しております。今年度も本学の専門知識を生かした情報の発信を行い、地域の方々に喜んでいただける活動を続けていきますので、どうぞご期待ください。