川崎医療福祉大学創立30年記念誌
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学科長 阿南誠 創立30年という栄えある時に本学に在職し、共にこの喜びを分かち合えることを心から感謝している。 さて、使い古された例えではあるが、医療は正に日進月歩、この30年、驚くべき長足の進歩と変化を遂げている。医療情報分野は、AI技術の進歩やビッグデータ活用の時を迎えて、大きな注目を集めている。その一方で、技術の進歩への期待とは裏腹に、未来に向けて人は何を担うのかが問われている分野でもある。本学科はわが国の医療情報教育の先駆者であるとともに、脈々と続く人材輩出の中心でもある。しかし、さらなる激動の次の未来の30年に向けて、どのような教育を行い、どのような人材を育成していくのか、我々は心して考えていかなければなるまい。学科長・在学生からのメッセージ77開発したシステム発表会(1996年)新入生学科別研修/金刀比羅宮(2017年)医療情報学科 謝恩会集合写真(2005年3月)「現場で活かせるスキルを学んで」3年生(平成30年度入学) 内海穂野香 創立30年おめでとうございます。 30年という長い時間とともに変容したものは、沢山あるかと思います。特に社会の情報化は、ここ十数年で急速に進んでいきました。それは医療分野にとっても例外ではなく、今の医療機関にはスムーズかつ適切な医療サービスを提供するため、医療情報を活用することが強く求められています。 本学では、医療情報の将来性や発展を見据えて医療情報学科を設置しており、医療情報の発展にも貢献してきた本学科で学べることは大変喜ばしいことです。医学と情報学を両立して学ぶことができ、ここで得たスキルは現場で活かせる最大の強みといえます。社会で活躍している先輩方を見習い、私たちも医療情報の専門家として活躍できるよう、日々勉学に励んでいきたいと思います。「創立30年を迎えて」

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