川崎医療福祉大学創立30年記念誌
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4年生(平成29年度入学) 吉田凌太 このたび、川崎医療福祉大学が創立30年を迎えられ、心よりお祝い申し上げます。 長い歴史をもつ川崎医療短期大学から移行し、4年制となった診療放射線技術学科の1期生として私は入学しました。授業や学生生活などで相談できる先輩がいないため、同期の仲間たちで助け合い、結束を高めてきました。また、講義内容で先生方に質問すると、分かるまでとことん付き合ってくださり、先輩がいないというデメリットを感じさせない手厚いサポートを受けました。3年次で臨床実習を終え、診療放射線技師になるという夢に近づいたと実感が深まり、この学校で良かったと心から思っています。 川崎医療福祉大学での新たな歴史を刻んでいけるよう、私たちが創る診療放射線技術学科の伝統を後輩たちへ繋いでいきたいと思います。学科長・在学生からのメッセージ57臨床実習開始式・ワッペン授章式旧ワッペン診療放射線技術学科 教職員集合写真(2020年3月)新ワッペン「川崎医療福祉大学の一員となって」学科長 平塚純一 診療放射線技術学科はこれまで川崎医療短期大学放射線技術科として川崎学園の一翼を担ってきましたが、3年前に川崎医療福祉大学に改組され、4年制大学として生まれ変わりました。2020年度には全学年が揃う完成年度を迎えることができました。川崎医療短期大学で培ってきたノウハウをベースに、30年の歴史をもつ医療福祉の総合大学の一員になれたメリットを活かし、視野の広い全人的教育が可能となる環境ができました。 40年近く放射線診療に携わってきた者として感じることは、周辺機器の急速な進歩と医療安全・医療倫理に関係した仕事量の増大です。20年前は画像で見えなかった病巣が見えるようになり、放射線治療では治せなかった癌が治せるようになってきました。この急激な変化に対応した実習機器・実習環境を整備し、社会のニ-ズに合致した全人的な診療放射線技師を育成できればと考えています。「1期生としての思い」

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