川崎医療福祉大学創立30年記念誌
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25期生(平成30年度卒業) 三宅 美鈴 川崎医療福祉大学創立30年おめでとうございます。 私は、現在、視能訓練士として働き始めて1年が経とうとしています。視能訓練士の役割は患者さんの「視る」生活の質の向上を図ることです。そのため、患者さんの主訴や病歴から疾患を想定し、検査計画を立て、評価する思考力が重要です。これらのことを理解できない場合は先生に質問し、深く考察した時間は今でもかけがえのないものです。患者さん一人ひとりに合わせた検査や評価、対応の難しさを痛感することもありますが、在学中に培った力を活かすことができていると実感しています。最後に、川崎医療福祉大学の益々の発展とさらなるご活躍をご祈念申し上げます。学科長・卒業生からのメッセージ49ロービジョン学視能療法学科 卒業生集合写真(2020年3月) 卒業研究発表会「志を受け継ぎ、輝いて生き残るために」学科長 岡 真由美 前身である感覚矯正学科は、わが国初の視能訓練士・言語聴覚士を養成する4年制大学として開設され、教育基盤は初代学科長 筒井純教授、深井小久子教授等によって作られました。現在、本学科の教員の多くは卒業生で、学科運営に大いに貢献しています。また、2019年度26期生まで卒業生767名を輩出しており、医療、教育、研究分野での活躍を見聞きすることが何よりの喜びです。 2019年、リハビリテーション学部視能療法学科に改組され、視覚・言語聴覚の感覚面に加えて統合的視点から人を理解する役割を担うこととなりました。少子高齢社会において小児の視覚発達を促すよう「視る」環境を整えること、加齢による視能の低下や障がいの評価と訓練・指導など、視能へのニーズは高まっています。次の10年に向かい、社会貢献できる人材の育成を目指します。「かけがえのない4年間」

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